施工条件

Q01

一ヶ所の消火栓でも洗浄ヘッドの挿入から排水洗管までの洗浄ができますか

本工法では洗浄後に管内の水を排水する必要がありますので、排水作業が実施できる管路形状(ループ管路等)であれば、一ヶ所の消火栓からでも洗浄することは可能です。

よくある質問よくある質問
Q02

洗浄したい範囲に挿入口(消火栓用T字管等)がない場合にはどうするのですか

挿入口(消火栓用T字管等)がない場合には、事前に不断水T字管等で挿入口を設置する必要があります。 なお、穿孔する場合の穿孔径は洗浄対象管の口径により異なりますので御注意願います。
下表に必要穿孔径を示します。

洗浄対象管径 φ75 φ100~φ250 φ300・φ350
必要穿孔呼び径 φ75 φ100 φ150
Q03

無ライニング管内面の鉄錆、錆こぶは除去可能ですか

本工法の洗浄用ブラシはナイロン製であるため、錆こぶを除去することはできません。無理に作業すると、洗浄ヘッドが損傷したり、回収が困難になります。
注)錆コブは鉄部の表面に付着しているだけでなく内部にまで食い込んでいる場合があります。完全に除去しようとすれば、管を破損させる可能性があります。

よくある質問よくある質問
Q04

管内に飛び出した分水栓に洗浄ヘッドがぶつかって、分水栓を破損させることはないのですか

分水栓には洗浄ヘッドのナイロンブラシ部分が接触するだけなので、破損・脱落等の心配はありません。

Q05

洗浄区間にある給水管の止水栓は閉栓するのですか

洗浄後に行う排水作業時に濁水が給水管に流れ込むおそれがありますので閉栓して下さい。

Q06

作業スペースはどの程度必要ですか

本工法は、掘削・切管作業、立坑構築を行う必要がありません。消火栓ボックス内で施工が可能です。もちろん作業用の機材は設置する必要がありますがレイアウトは現場にあわせて変更可能です。
以下に作業スペースの例を示します。

  1. 4tトラックでの作業
    よくある質問よくある質問
  2. 2tトラックでの作業(道路幅がせまい場合)
    よくある質問よくある質問
Q07

管路に制約条件はありますか

管路の条件によって、洗浄できない管路がありますので、詳しくは事務局まで御相談ください。
洗浄できない管路条件の例は以下の通りです。

  1. 消火栓が渦巻き式消火栓・地上式消火栓や消火栓の枝管径がφ75未満の管路
    ・・・(洗浄ヘッドを管内に投入できません。)
  2. 管内面に錆こぶが発生し、洗浄ヘッドが通過できないほど縮径している箇所がある場合
    よくある質問よくある質問

    但し、錆コブ用ケレンヘッドを使用すれば、洗浄ヘッドが通過できる程度に錆コブを落とすことが出来ます。(完全除去はできません)
    よくある質問よくある質問
  3. 異形管による伏せ越し箇所が3個所以上ある場合
    異形管内面の発錆状況によっては異形管内面とホースとの摩擦が大きくなり、洗浄距離が短くなる場合があります。
    異形管内面とホースの摩擦 > 洗浄ヘッド発生推力 → 洗浄停止
    よくある質問よくある質問
  4. 異形管によってコの字型になっている管路
    異形管内面とホースの摩擦 > 洗浄ヘッド発生推力 → 洗浄停止
    よくある質問よくある質問
  5. 管路内にバタフライ弁、片落ち管(洗浄ヘッドが進む方向に対して拡径する場合)がある管路バタフライ弁から先は洗浄できません。
    よくある質問よくある質問

    片落ち管(洗浄ヘッドが進む方向に対して拡径する場合)から先が洗浄できません。
    よくある質問よくある質問

  6. 洗浄ヘッドの挿入口が洗浄を行う管路の中でも低い位置(高低差2m以上)にあり、洗浄時に空管となる管路。→洗浄作業を行わないでください
    (洗浄ヘッドは空管内では、異常回転を起こす恐れがあり、機器の破損や管路を傷める恐れがあります。)
    よくある質問よくある質問

    ただし、高低差2m未満なら、挿入口に高低差用の専用継ぎ足し管を設置すれば洗浄可能です。
    (高低差2m以上は作業の安全性の面から不可) (洗浄ヘッドは空管内では、異常回転を起こす恐れがあり、機器の破損や管路を傷める恐れがあります。)
    よくある質問よくある質問

  7. T字管を含む管路
    T字管で左右に分岐している場合はT字管の分岐までしか洗浄できません。
    (洗浄ヘッドは空管内では、異常回転を起こす恐れがあり、機器の破損や管路を傷める恐れがあります。)
    よくある質問よくある質問

    T字管の枝管側への洗浄はできません。
    よくある質問よくある質問

  8. 消火栓(空気弁)用T字管に付いている補修弁がバタフライ弁の場合
    この場合、補修弁を撤去出来ないと洗浄することができません。撤去できれば洗浄は可能です。
Q08

夾雑物とは

夾雑物とは、管内に堆積した異物を意味しています。
凝集フロック、活性炭、砂、塩化ビニルライニング鋼管用シール剤、硬質塩化ビニル管用接着剤、シールコート、配管材の錆、スケール、マンガン、パッキン類、等があります。夾雑物の例(「日本の水道生物-写真と解説」(日本水道協会)より抜粋したもの)を以下に示します。


  • 凝集フロック 細かい土砂と凝集剤が固着したもの
  • 粉末活性炭…浄水過程で使用される黒色の粉末で、吸着作用による臭気物質の除去、トリハロメタンや全有機ハロゲン化合物等の除去に用いられたもの
  • シールコート…モルタルライニングの表面に塗布されているもの
  • スケール…水垢のこと。一般的にスケールの原因となる炭酸カルシウムやシリカ(ケイ素)のこと
  • マンガン…水道水中のマンガンイオンが徐々に酸化されて管内に付着蓄積したもの。黒い水の原因となります。

夾雑物の存在が、水質悪化の原因となる恐れもあるため、水道事業体では定期的に管内の排水を行い、夾雑物を取り除いています。

夾雑物
夾雑物
夾雑物
夾雑物
夾雑物
夾雑物
夾雑物

技術説明会

Q01

技術説明会は1名からでもいいですか?

もちろんOKです。

Q02

デモンストレーションは有料でしょうか?

もちろん無料です。御連絡ください。

Q03

デモンストレーションを行うのに必要な設置スペースは?

トラック(2tロング)と展示機器用のスペースを含め、5m×8m 程度の広さが必要です。